コーヒー焙煎の難しさ

 生豆の産地によって、焙煎豆の味が決まっているように思われている方が多いです。
しかしそれは同じように焙煎した場合の話です。

 実際は焙煎の機器や、焙煎のしかたのわずかな違いがコーヒーの味を変えますから、同じ豆で同じ焙煎度合いでも、焙煎機・焙煎者が違えば全然別のコーヒーになってしまうとさえ言えます。

 コーヒーの味の部分、たとえば苦み、酸味、渋みなどは、極端な言い方をすれば、焙煎のしかたでどうにでもなります
 生豆の特徴が残るのは、香りの部分です。

 どうにでもなるということは、大変なことでして、同じになるのなら焙煎人の苦労はないし、難しいことにチャレンジしてみようということもないでしょう。

 コーヒー焙煎の最終目標は、結果として美味しいかどうかです。

 美味しいかどうかは人それぞれの嗜好があるという点でも難しいですが、ひと言で言えば味と香りのトータルバランスをうまくとるということではないでしょうか。

いかにして、嫌な味を少なくしつつ良い味のバランスをとり、十分な香りを引き出すか。
これを1回の焙煎時間(15〜25分)の中で実現するにはどうすればいいのか。

 じつは焙煎自体は誰にでもできることで、簡単にはフライパンで炒っていくだけでもできます。なかなか美味しくできることさえあります。しかし毎回同じにならず、なったとしたら奇跡かもしれません。

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